大学職員の仕事内容:現役職員が明かす本音

大学職員のリアル

皆さん、こんにちは!元・社畜営業マンから大学職員に転職できた「さえき」です。

「大学職員って、ホワイトで楽な仕事でしょ?」

こんな風に思って、ひそかに転職を考えているあなた。でも、実際の仕事内容って、どうなんだろう?自分の営業経験は活かせるのかな?そんな疑問で頭がいっぱいではないでしょうか?

このブログ記事では、僕自身のリアルな体験談を交えながら、大学職員の仕事内容の「本当」をお伝えします。「未経験だから不安…」そんな心配はもういりません。僕でもできたんだから、きっとあなたにもできます!さあ、大学職員という新しいキャリアの扉を開くために、一緒に仕事のリアルを探っていきましょう!

大学職員のリアル:ホワイト?楽?【元営業の僕が語る真実】

果たして、大学職員は本当に楽なのでしょうか、本当に「ホワイトな職場」なのでしょうか。

結論から言うと、大学職員の仕事は業務内容が幅広いため簡単ではありません。しかし、プレッシャーがほぼないため非常に働きやすいです。

一般企業と比較して、ワークライフバランスが取りやすい側面や、ノルマに追われない仕事は僕にとって満点です。

「プレッシャーが少ない」という点が、僕の働きやすさに大きく繋がっています。ここでは、皆さんが抱く「ホワイト?楽?」というイメージに対し、僕のリアルな体験談を交えながら、大学職員の業務内容を具体的にお伝えします。

大学職員の幅広い業務:部署ごとの役割

大学の組織は、大きく分けて教育・研究に直接関わる部門と、それを支える事務・運営部門の二層構造になっています。

  1. 教育・研究部門:
    • 学部・研究科: 学生が所属し、教員が教育・研究を行う中心的な場所です。文学部、経済学部、理工学部、大学院〇〇研究科など、大学の顔となる部分ですね。
    • 付属施設: 図書館、情報センター、実験施設、研究センターなど、教育・研究をサポートする専門的な施設です。
  2. 事務・運営部門(大学職員が働く主な場所):
    • 大学全体を円滑に運営するための部署で、非常に多岐にわたります。あなたの営業経験が活かせる部署も、ここに多く含まれています。

大学事務の主要な部署と役割

一般的な大学の事務組織は、以下のような部署で構成されていることが多いです。これはまさに、あなたが転職先で関わる可能性のある仕事の「舞台裏」ですね。

部署名主な役割と業務内容
総務部人事、労務、法務、コンプライアンス、学内行事の運営など、大学組織全体の「基盤」を支えます。学内の様々な部署との連携や、規定に基づいた正確な業務遂行が求められます。
経営戦略室/企画部大学全体の中長期計画の策定、大学のブランディング、広報戦略、大学の魅力向上に向けた新たな事業やプロジェクトの企画・推進など、大学の「未来」を描き、実現していく「司令塔」です。大学全体を俯瞰する視点や、外部との連携、企画力が求められます。
財務部/経理部大学の予算編成、資金管理、学費の徴収、研究費の管理など、大学の「お財布」を守る重要な部署です。
教務部/教学課学生の履修登録、成績管理、休学・退学手続き、時間割作成、教員からの問い合わせ対応など、教育活動の「根幹」を支えます。学生と教員の間に立ち、調整力が非常に求められます。
学生部/学生課学生生活全般のサポート(奨学金、健康相談、クラブ活動、イベント企画、住居支援など)を行います。学生と直接関わる機会が多く、親身な対応が求められます。
入試部/入試広報課入学試験の企画・運営、高校への広報活動、オープンキャンパスの企画・実施、受験生や保護者への対応など、大学の「入口」を担います。営業で培った説明力やプレゼン能力、外部との折衝力が直接活かせます。
キャリアセンター/就職課学生のキャリア支援、就職・転職相談、企業との連携(求人開拓)、学内説明会の企画・運営などを行います。企業との繋がりを作る営業の経験が、ここでも大いに役立ちます。
国際部/国際交流課留学生の受け入れ・支援、海外大学との連携協定、留学プログラムの企画・運営など、大学の「国際化」を推進します。多様な文化背景を持つ人々とのコミュニケーションが鍵となります。
研究推進部教員の研究活動の支援(研究費申請サポート、共同研究の推進など)、研究成果の社会還元をサポートします。
情報システム部学内のITインフラの整備・運用、システム開発、セキュリティ管理など、大学のデジタル化を支えます。専門的な知識が求められることが多い部署です。

組織図の探し方と活かし方

多くの大学は、公式ウェブサイトの「大学概要」「情報公開」などのページで組織図や事業計画、中長期計画を公開しています。

あなたが応募する大学の組織図を見つけたら、ぜひ注目してほしいのは、以下のような点です。

  • 部署の数と規模: 部署が多いほど、業務が細分化されており、専門性が高まっている可能性があります。
  • 事業計画・中長期計画の確認: その部署の目的や担っている目標や事業を考えましょう。自己PRや志望動機に活かすことができます。
  • あなたの経験が活かせそうな部署: これまでの営業経験で培ったスキル(例えば、コミュニケーション、企画力、調整力、課題解決力)が、どの部署の業務内容と特にマッチするかを具体的にイメージしてください。

例えば、もしあなたが「人と直接関わることで成長をサポートしたい」という志向が強いなら、教務課、学生課、キャリアセンター、入試広報課などが、あなたの営業経験を活かせる可能性が高いでしょう。

イメージと現実:実際の残業時間と働き方

僕自身、大学職員として6年目になりますが、これまでに入試広報、教務関係(教育課程や時間割の編成)、キャリアセンターを担当してきました。

普段の残業時間は、平均して多くて月に20時間(1日1時間するかしないか)、少ない時でほぼゼロです。前職は個人営業で毎日夜22時まで電話営業をしていたので、今では17時に帰れる生活となり、驚くほどプライベートな時間を確保できています。転職後、定時であがり17時に職場を出たときには、今日休みだったのかと錯覚するほどのカルチャーショックでした笑

もちろん、時期によっては忙しくなることもあります。特に繁忙期は、年度初め(新入生の対応やオリエンテーション)と年度末(卒業生の対応や新年度準備)ですね。それでも残業時間は30時間程度に収まることが多いです。

例外として、一番忙しかったと感じたのは、入試関係の業務でした。一般選抜や大学入学共通テストの際は、試験準備や出願者対応、教員への説明などで、残業時間が約60時間に達することもありました。入試は大学のブランドに直結するため、営業の数字達成とは違う「失敗してはいけない」というプレッシャーはあります。ですが、この入試業務も慣れてしまえば、ほとんどマニュアル通りの対応なので、今では問題なくこなせていますよ。

全体的に見れば、営業時代のような毎日終電、休日出勤が当たり前…といった働き方に比べれば、格段にプライベートとのバランスが取りやすいと強く感じています。

大学職員として、求められる力、どんな人が向いているのか

大学職員の仕事は、先ほど見てきたように多岐にわたりますが、どの部署でも共通して求められる力があります。それは、まさに僕のような営業出身者だからこそ、自信を持ってアピールできるスキルなんです。

大学職員に求められる力

  • 調整力とコミュニケーション能力: 大学職員の仕事は、まさに調整、調整、また調整が日常です。営業時代は、新しい行動をするとき、上司に話してOKが出ればすぐに次の瞬間から取り組むよう求められ、動かないと怒られていました。しかし、大学職員の仕事は、ルーティンワーク以外、事務職員が一人で決めて行動することはほぼありません。 事務職員で案を作ったら、関係する教員にも話を通し、必要な会議に諮り、場合によっては、何のためにあるのか分からないような会議や委員会に諮ることも多々あります。それなので、関係する人たちと波風立てずに、円滑に業務を遂行する力が非常に重要になります。営業で培ったお客様との対話力や、社内外の関係者との交渉経験は、まさにこの調整力とコミュニケーション能力の礎となるでしょう。
  • 課題解決能力と計画性: 学生の相談対応から、新しいプログラムの企画、施設管理まで、大学の業務には常に「課題」がつきものです。特に近年は、少子化という大きな波が押し寄せ、大学も生き残りをかけて新しい取り組みを始めています。例えば、留学生の確保、DX化の推進、高校との連携強化(高大接続)、社会人のリスキリング支援など、これまでになかった課題に直面し、それらを解決していく力が求められます。中には、前例がなく、正解の見えない「見ていない」課題にぶつかることもあるでしょう。 その課題を特定し、解決策を考え、実行していく「課題解決能力」は、営業で培った経験がそのまま活かせます。そして、学内行事や新しいプロジェクトを成功させるためには、周りを巻き込みながら着実に進める「計画性」も欠かせません。これも、目標達成に向けてPDCAを回してきた営業経験が活きる場面です。
  • 粘り強さと柔軟性: 大学運営は長期的な視点で行われることが多く、すぐに成果が出ないこともあります。特に志願者数の増加や就職率以外で、明確に数値で測れる目標はそう多くありません。そんな時でも、何が正解か分からない中でも、諦めずに粘り強く取り組む力が重要です。また、予期せぬ状況変化にも冷静に対応できる「柔軟性」も求められます。僕も営業時代には、何度も壁にぶつかり、それでも食らいついてきた経験が、今の大学職員の仕事でも役立っています。

じゃあ結局、どんな人が大学職員に向いているの?

僕の経験上、こんな人が大学職員にはピッタリだと断言できます。

  • 「人」の成長をサポートすることに心から喜びを感じる人: 学生が悩みながらも成長していく姿を間近で見守り、その「伴走者」として支えることに大きなやりがいを感じる方。
  • 「裏方」として組織を支えることに誇りを持てる人: 教員や学生がスポットライトを浴びて活躍できるよう、舞台裏で最高の環境を整えることに、価値を見出せる方。
  • ルールや規範を理解し、正確に業務を遂行できる人: 公的な機関として、公平性や正確性が非常に重要です。地道な作業もコツコツとこなせる誠実さがある方。
  • チームで協力し、物事を円滑に進めるのが得意な人: 大学の仕事は、個人プレーで完結することはほぼありません。部署内外の連携を重視し、協力しながら目標達成に向かえる方。
  • 変化を恐れず、新しい知識やスキルを学ぶ意欲がある人: 大学を取り巻く環境は常に変化しています。新しいシステム導入や制度変更などにも、前向きに対応し、自ら学びを深められる方。

どんな人が大学職員に向かないのか?

逆に、以下のような特徴を持つ人は、大学職員として働くことにギャップを感じたり、苦労するかもしれません。僕自身の経験から見ても、正直なところ、こういうタイプの方は大学職員の仕事はおすすめできません。

  • 協調性がない人: 大学の仕事は、複数の部署や教員、外部との連携が必須です。自分ひとりで物事を完結させたい、チームワークを重視しない人は、業務が円滑に進まない可能性があります。
  • 「郷に入っては郷に従え」ができない人: 大学には、長年の慣習や独自のルールが存在することも少なくありません。柔軟にそれらを受け入れ、順応する姿勢が求められます。既存のやり方をすぐに変えようとすると、軋轢を生むこともあります。
  • ルーティンワークが嫌いな人: 部署にもよりますが、大学職員の仕事には、定型的なルーティンワークも多く存在します。新しいことばかりしたい、常に変化を求める人にとっては、単調に感じられるかもしれません。
  • 効率性をひたすら重視する人: 大学は、教育・研究機関として「成果」だけでなく「プロセス」も重視する傾向があります。効率だけを追求しすぎると、かえって反発を招いたり、業務の質を損ねたりする可能性があります。じっくりと調整し、合意形成を図るプロセスが重要ですのです。

これまでの営業経験は、決して無駄ではありません。むしろ、これらの力を養ってきた最高の経験だと自信を持ってください。あなたの「活かせる力」は、大学というフィールドで必ず光を放ちます。

まとめ:あなたの「活かせる力」は必ずある!【元社畜が断言】

ここまで読み進めてくれたあなたなら、もう大学職員の仕事に対するイメージがかなり明確になったのではないでしょうか?「ホワイトで楽」という一面的な情報だけでなく、その裏側にある業務の幅広さ、求められるスキル、そして何よりも「人」を支えるという大きなやりがいを感じてもらえたら嬉しいです。

僕自身、かつては営業のノルマとプレッシャーに潰されそうになっていました。しかし、大学職員という道を選び、自分の営業経験で培った「調整力」「課題解決力」「粘り強さ」といった経験が、大学職員で意外に活かせていることを実感しています。そしてなにより、数字に追われる日々から解放され、よりプライベートな時間の確保や、働きやすい環境であることは断言できます。

あなたのこれまでの経験は、決して無駄ではありません。むしろ、大学職員として活躍するための強力な「活かせる力」が必ず眠っています。

このブログ記事が、あなたの転職活動を力強く後押しし、希望の未来を掴み取るためのきっかけとなることを心から願っています! 自信を持って、あなたの「活かせる力」をアピールし、新しいキャリアの一歩を踏み出しましょう!

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