毎日の「目標達成」という呪縛にうんざりしていませんか?
「今月もノルマに届かない…」「残業続きでプライベートなんて夢のまた夢…」
そんな営業生活に終止符を打ちたいと、ひそかに「ホワイト」な転職先を求めているあなた!
実は、元・ゴリゴリの社畜営業マン(TOEIC300点!)だった僕さえきが、まさかの大学職員という異色のキャリアチェンジを叶えられました。特別な才能があったわけではありません。
正直な話、志望動機を作るのって難しいですよね?
僕も本当に悩みました。なぜなら、大学職員そのものになりたいというよりも、「ノルマがない」「定時で帰れる」といった働き方に強く憧れていたからです。
そこで今回は、僕と同じような気持ちを持っている皆さんに、僕がどうやって「本音」を「建前」として説得力のある「志望動機」にすることができたのかをお話しします。
このブログ記事では、「営業しか経験がない自分に、本当に大学職員なんてできるの?」と不安を感じているあなたのために、僕の実体験と、現役大学職員としての知見を総動員して、「元営業マンが大学職員になるための転職戦術」を具体的に解説していきます。
決して甘い話ではありませんが、営業で培った「泥臭い経験」が、実は大学で最強の武器になることをお見せしましょう。さあ、あなたの「営業アレルギー」を「大学職員への情熱」に変える第一歩を、一緒に踏み出しましょう!
志望動機は「あなたの転職ストーリー」で決まる
営業から大学職員って、普通に「え?なんで?」って思いますよね?面接官もきっと同じことを考えます。
正直、本音を言えば、「もう数字に追われる日々は嫌だ!」「残業地獄から解放されたい!」「安定したホワイトな仕事がしたい!」という気持ちが9割、いや、もはや9割5分を占めていた僕ですが、これを面接でそのまま伝えたところで、採用されるわけはありません。
ここで重要なのが、皆さんの「転職ストーリー」を作ることです!
面接官が本当に知りたいのは、あなたがなぜこの大学で、大学職員として働きたいのか、その「動機」と「熱意」です。
彼らは、あなたが「ホワイトな仕事」を求めていることなんて、知ったこっちゃありません。
だからこそ、大切なのは、「本音」を「建前」として、いかに納得・共感してもらえるストーリーにうまく変えるかが勝負なんです。
そして、最終的に、「だから私はこの大学の職員になりたいんです!」というあなたの強い思いと、大学の教育方針やビジョンがガッチリとマッチしていることを示せれば、さらに最強の志望動機になります。
さあ、あなたの「本音」を「建前」へと変える魔法のストーリーを、一緒に作っていきましょう!
【鉄板】志望動機ストーリー作成4ステップ
それでは、あなたの「本音」を「建前」へと華麗に変身させ、面接官が思わず「なるほど!」と納得・共感してもらえる志望動機を作るための鉄板ストーリー作成術をご紹介しましょう。
これを読めば、「なぜ教育業界?」「職員なの?」といった面接官の素朴な疑問に、スッキリと、そして説得力のある回答ができるようになります。あなたの転職ストーリーは、以下の4つのステップで構成すると、一貫性があり、面接官に響きやすくなります。
具体的には、「なぜ転職活動をしているのか?」から始まり、「なぜ教育業界なのか?」、「なぜ大学職員なのか?」、そして最後に「なぜこの応募大学なのか?」という流れで志望動機を作成していきます。
ステップ1: なぜ転職活動をしているのか?
まず、なぜ今の会社を辞めて転職活動をしているのかを説明します。ここで、営業職で培った「顧客の課題解決」や「目標達成へのコミットメント」といったポジティブな経験を挙げつつ、より長期的な視点や、社会貢献性の高い仕事に惹かれるようになったという形でまとめましょう。
NG例: 「ノルマが厳しすぎてもう限界でした。」
OK例:
- 「営業職として顧客のニーズを深く探求し、ソリューションを提供する中で、短期的な売上目標達成だけでなく、より長期的な視点で『人の成長』や『社会の発展』に貢献することへの強い関心を持つようになりました。現在の環境ではその範囲に限界を感じ、より本質的な影響を与えられる場を求めて転職を決意いたしました。」
- 「働く上で、常に『社会に貢献しながら人の未来を支えたい』という思いを持って営業に取り組んできました。個々の企業や事業と深く向き合うやりがいはありましたが、その関わりが限定的であると感じ、より包括的な視点から社会に価値を提供できる仕事にキャリアチェンジしたいと考えるようになりました。」
ステップ2: なぜ「教育業界」なのか?
数ある業界の中で、なぜ教育業界に目を向けたのかを語ります。
私が実際に面接で語ったこと、そして大学職員として働いて感じる教育業界の魅力は、「人の成長に関われる」という点に尽きます。
営業では「いかに売上を上げるか」が至上命題でしたが、教育業界は「いかに人を育て、その未来を拓くか」が使命です。一人ひとりの成長が、やがて組織全体の発展に繋がり、ひいては社会全体をより良い方向へと導く。このダイナミックな繋がりと、目に見える形で人の可能性を広げる仕事は、教育業界の魅力です。
NG例: 「教育業界は安定していて、残業も少ないと聞いたので、ワークライフバランスを重視して志望しました。」
OK例:
- 「現職で営業活動を行う中で、企業や社会の財産は『人』であり、その人の根源を形成するのは『教育』であると痛感しました。営業職として顧客を支援したり、新人や部下を教育するなかで、会社が活性化していく様子を体感し、利益追求とは異なる『人の成長に携わること』に大きな価値を感じ、教育業界への貢献を強く志すようになりました。」
ステップ3: なぜ「大学職員」なのか?
大学職員の仕事は、まさに「支える」ことだと日々感じています。ある学長が面接の際に話されていたことなのですが、「大学職員は舞台監督のようなもの、学生や教員がステージで活躍できるように舞台を整える仕事だ」と。実際に大学職員として働いてみて、まさにその通りだなと実感しています。
営業職は、お客様の課題を解決し、目標達成を支えることですよね?大学職員という仕事を知ったとき、営業職と似ている!と確信しました。
学生や教員がそれぞれの分野で最大限のパフォーマンスを発揮できるよう、裏側から環境を整え、サポートすること。この「支える」という役割に、自分の営業で培った力が活かせると話せれば、より説得力は増すでしょう。
OK例:
- 「これまでの営業経験で、お客様の目標達成を裏側から支え、課題解決に貢献することにやりがいを感じてきました。大学職員の仕事は、まさに学生や教員が学問に集中し、研究に打ち込めるよう、多角的に環境を整備し、活動を支える役割であると認識しています。私の培ってきた調整力や企画力を活かし、教育の『舞台裏』から貢献したいと考えております。」
ステップ4: なぜ「この大学」なのか?
これが最も重要です。
なぜ数ある大学の中で、特に「この大学」を志望するのかを具体的に述べます。
そのためには、応募する大学の中長期計画を必ずチェックすることがマストです。大学の理念、特色、強み、最近の取り組みなどを事前に徹底的にリサーチし、それにあなたの考えや経験がどう合致するのか、あるいはどのように貢献できる部分があるのかを探し、語りましょう。
OK例:
- 「私は、△△に関心があり(例:地域社会の発展に貢献する人材育成に強い関心があるため)、貴学の『〇〇(大学の理念や特色)』という教育方針に深く共感いたしました。共感しているからこそ、貴学で働くことに大きなやりがいを感じ、志望いたします。」
- 「貴学が掲げる中長期計画の『△△(具体的な計画内容)』という目標に対し、私の営業で培った『顧客との関係構築力』や『課題解決力』が具体的に活かせると考えたため、貴学を志望いたします。」
最強の志望動機にするために、中長期計画の確認はマスト
さて、志望動機の「ラストピース」を埋める上で、絶対に欠かせない作業があります。
それは、応募する大学の「中長期計画」を徹底的に確認することです。これを知っているかどうかで、あなたの志望動機の説得力が段違いに変わります。
中長期計画はどこで見つける?
ほとんどの大学は、その「中長期計画」や「ビジョン」「グランドデザイン」といったものを、公式ウェブサイトで公開しています。多くの場合、「大学概要」「大学の取り組み」などのセクションにPDFファイルなどで掲載されています。まさに宝の山なので、見つけたら熟読しましょう。
どのような情報が載っている?
中長期計画には、大学が将来に向けてどのような方向性を目指しているのか、具体的にどのような取り組みを進めていくのかが、詳細に記されています。例えば、
- 教育の質向上: 新しいカリキュラムの導入、アクティブラーニングの推進、国際教育の強化など
- 研究の推進: 特定分野の研究拠点化、産学連携の強化、地域貢献研究など
- 社会貢献: 地域連携の強化、リカレント教育の提供、公開講座の実施など
- 国際化: 留学生受け入れ体制の強化、海外大学との提携、グローバル人材育成など
- DX推進: 学内システムのデジタル化、オンライン教育の拡充など
- キャンパス整備: 新棟建設、施設改修など
といった具体的な目標や戦略が示されています。
どのように志望動機に活かす?
ここがあなたの志望動機に説得力を持たせるポイントです!
中長期計画を読み解くことで、あなたは「この大学が今、何に力を入れているのか」「これからどこに向かおうとしているのか」を正確に把握できます。
そして、その大学の目指す方向性に対し、あなたの考えといかにマッチしているか、これまでの営業経験や強みが、どのように貢献できるのかを具体的に語るのです。
例えば、大学が「地域に密着した人材の育成」を掲げているなら、現職で「人の成長こそが社会の基盤になる」ことを実感した自身の経験と、営業で培った「お客様との関係構築力」や「お客様の課題をヒアリングし、解決策を提案してきた経験」を活かし、優秀な卒業生を地域社会に輩出する下支えをしたいとアピールできます。
また、「高大接続の強化」を目指している場合は、営業で培った「多様なステークホルダーとの円滑なコミュニケーション能力」や「プロジェクト推進力」を通じて、貴学と高校との連携をより強固にし、貴学の発展に貢献したいと繋げられます。
単に「貴学に貢献したい」と言うだけでなく、「貴学の中長期計画にある〇〇という目標に対し、私の△△の経験を活かして、具体的に貢献できます」と話せれば、面接官は「この人はちゃんとウチの大学のことを調べているな」「入職後のイメージもできているな」と、あなたへの評価がぐっと高まるでしょう。これはまさに、あなたの熱意と、論理的な思考力を同時にアピールするチャンスです!
まとめ
さあ、ここまで読み進めてくれたあなたは、もう大丈夫!「営業辞めたい!」という本音からスタートしたかもしれませんが、これで大学職員への転職を成功させるための「志望動機ストーリー」の作り方が、具体的にイメージできたのではないでしょうか。
最後に、これまでのステップ1~4を一つにまとめた、志望動機の実例を見てみましょう。この実例は、あなたが面接で語るべき内容の「完成形」です。ぜひ、あなたの経験や思いを当てはめて、最高の志望動機を作り上げてくださいね。
ステップ1~4を通した志望動機の実例
「現職では営業職としてお客様の課題解決に尽力してまいりました。短期的な売上目標を追求する日々の中で、企業成長の根源が『人財』の育成にあることを強く実感いたしました。特に、新人や部下を教育するなかで、彼らが着実に成長し、組織全体が活性化していく様子を目の当たりにし、利益追求とは異なる、より本質的な『人の成長を支えること』に大きな価値を見出しました。この経験から、私は目先の成果だけでなく、より広範な影響力を持って社会の発展に貢献できる場を求め、転職を決意いたしました。
数ある業界を検討する中で、私が強く惹かれたのは教育業界です。まさに私の目指す『人を支える』仕事だと確信しました。これまでの営業経験で培ったお客様の課題解決力や目標達成への伴走経験は、学生や教員がそれぞれの分野で最高のパフォーマンスを発揮できるよう、多角的に環境を整備し、活動を裏側から支える上で必ず活かせると考えております。
中でも貴学の『地域社会の発展を担う人材の育成に貢献する』という教育方針に深く共感いたしました。現職で人の成長こそが社会の基盤になることを実感した自身の経験と、営業で培った地域のお客様との関係構築力や、課題をヒアリングし解決策を提案してきた力は、貴学が掲げる地域貢献活動、特に優秀な卒業生を地元社会に輩出するための下支えに貢献できると確信しております。この貴学のビジョンと私の志向が強く合致しているからこそ、貴学で働くことに大きなやりがいを感じ、貢献できると確信し、強く志望いたします。」
実例のポイント
いかがでしたか?この志望動機は、営業時代の経験と、応募する大学への熱意が、まるでパズルのピースのようにカチッとハマるように練り上げられています。具体的に、どんなところが効果的だったのか、見ていきましょう。
- 本音のストーリー化: 「ノルマがつらい!」といった本音を、上手に「人の成長への貢献」という前向きな志向へと変え、魅力的なストーリーにしていますよね。面接官は、あなたが何をしたいのか、ポジティブな動機として受け取ってくれます。
- 経験と志向の接続: 営業で培った「課題解決力」や「調整力」、そして「人間関係を築く力」が、大学職員の「縁の下の力持ち」という役割に、いかにピッタリ合うかを具体的に示しています。あなたの強みが、大学でどう活かせるかが明確に伝わるはずです。
- 大学への具体的な貢献: 応募する大学が掲げる「地域社会の発展を担う人材育成」という方針に対し、あなたの経験とスキルが、どう貢献できるかを具体的に語っています。単に「貢献したいです!」と言うだけでなく、あなたの「引き出し」を具体的に見せることで、「この人なら!」と思ってもらえるんです。
- 一貫性のあるストーリー: 転職の動機から、なぜ教育業界なのか、そしてなぜ大学職員という道を選び、最終的にこの大学で働きたいのか。すべての点が一本の線で繋がり、論理的で分かりやすいストーリーになっています。
このポイントを押さえれば、あなた自身の志望動機も、きっと面接官に響くものになるはずです!
ここまで読み進めてくれたあなたなら、きっと理想の大学職員への扉を開くことができるはずです。
このブログ記事が、あなたの転職活動を力強く後押しする「お守り」となることを心から願っています!
「本音」を「建前」としてうまくストーリー化し、希望の未来を掴み取りましょう!
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