皆さん、こんにちは!
TOEIC300点、元社畜営業から大学職員に転職できたさえきです。 今回は、転職活動の超重要ポイント、「自己PR」についてお話します。
僕も最初の転職活動では、自己PRなんて適当に作って見事に失敗しました。「営業しか経験ないし…」なんて自信喪失していた時期もあります。
しかし、二度目の転職活動では、この自己PRの作り方を根本から見直したんです。自分の営業経験を大学職員の仕事にどう活かすかを徹底的に考え抜いた結果、なんと応募した4校全てから内定をもらえちゃったんです!
この記事では、僕が実践して効果を実感した、大学職員の自己PRの作り方を、具体的に、そして「なぜそれが効くのか」を現役職員目線でバッチリお伝えしますね。
この記事の結論:大学職員の自己PRは「未来への貢献」で決まる!
大学職員の自己PRで一番大事なのは、あなたがこれまでの経験で培ったスキルが、応募する大学が目指す「未来」にどう具体的に貢献できるか、これをハッキリ示すことです。特に営業経験がある人なら、その「提案力」や「調整力」を大学の目標達成に結びつけられれば、未経験からでも強力なアピールになります!
キーワードは、「営業経験の転換」と「大学への貢献」。
さあ、あなたも面接官に「この人こそ!」って思わせる自己PR、一緒に作っていきましょう!
営業経験は「大学職員の自己PR」の強力な武器になる!
面接で必ず聞かれる質問に、「あなたの強みは何ですか?」「これまでの経験をどう活かせますか?」ってありますよね。ここで、ただ営業職時代の成果を話すだけでは、大学職員として活躍できるイメージは伝わりにくいんです。
ハッキリ言いますね。自己PRで伝えるべきは、営業で培ったスキルが「応募先の大学が目指す未来」にどう貢献できるか、という具体的な貢献イメージです。
「営業なんて大学と関係ないでしょ…」そう思ってるなら、それは大きな間違いですよ!営業経験は、大学職員として働く上で、本当に強力な自己PRの材料になります。
なぜ営業経験が活きるのか?その本質とは
大学職員の仕事って、一見すると営業とは全然違うように見えますよね。でも、その本質をじっくり考えてみてください。
- 課題解決能力:学生の悩み、先生の困りごと、部署間の連携不足など、大学の中には様々な課題があります。営業で培った「お客さんの課題を見つけて、解決策を提案する」能力は、まさに大学職員に求められる力そのものです。
- 調整力・交渉力:大学は、学生、先生、保護者、企業、地域の人たちなど、様々な立場の人が関わる組織です。それぞれの意見を調整して、みんなが納得できる結論を出すには、営業で身につけた「様々なニーズを汲み取って、ベストな答えを導き出す」調整力や交渉力が欠かせません。
- 目標達成への計画性・実行力:入学者を増やす、学生の満足度を上げる、外部から資金を募るなど、大学にも明確な目標があります。営業で培った「目標達成に向けてどう動くか計画して、実行する」経験は、大学の目標達成に大きく貢献できます。
- コミュニケーション能力:人間関係をスムーズにして、情報を正確に伝え、相手に理解してもらう力は、どんな仕事でも基本ですよね。営業で磨かれたコミュニケーション能力は、大学の内外問わず、幅広い場面で大いに役立ちます。
これらのスキルは、形は違えど、大学職員の仕事に直結する、大切な能力なのです。
営業経験が特に活かせる!自己PRで語りたい3つの業務
ここでは、営業経験が特に活かせる大学職員の業務を3つご紹介します。自己PRを考えるときの参考にしてみてくださいね。
業務分野 | 営業経験が活かせるポイント |
---|---|
入試広報 | 募集活動の企画・実行において、高校の先生、生徒、保護者といったターゲットのニーズを理解し、魅力を伝える企画力、プレゼン力が役立ちます。高校訪問、イベント運営、WebサイトやSNSでの情報発信で強みを発揮できます。 |
教学課 | 営業で培ったコミュニケーション能力や問題解決能力は、部署内外の関係者との円滑な連携や、学生からの問い合わせ・相談への対応に役立ちます。 |
キャリアセンター | 学生の進路指導のサポートにおいて、企業の採用担当者との信頼関係構築や、学生と企業を結びつけるイベント企画・開催に営業経験が活かせます。良好な人間関係を築く力や、課題解決の経験が重要になります。 |
【実践編】大学職員の自己PR作成3ステップ!
ここからは、具体的な自己PRの作成ステップに入ります。 この3ステップを踏めば、あなたの営業経験が大学職員の仕事にどう活かせるのか、面接官にグッと刺さるストーリーが作れるはずです。
ステップ1:応募大学の「未来の姿」を徹底的に調べる!中期計画・長期計画が宝の山
大学がどんな未来を目指しているのか、それを知ることは、あなたの自己PRを「あなたにとって最高の大学」にカスタマイズするための第一歩です。 この情報は、大学が公式に発表している「中期計画」や「長期計画」に詰まっています。これはまさに「宝の山」ですよ!
「未来の姿」を読み解く!中期計画・長期計画って何?
「中期計画」や「長期計画」とは、大学が今後数年~10年程度で、どんな大学を目指すのか、どんな改革を行うのか、どんな目標を達成するのかをまとめた羅針盤のようなものです。
例えば、
- 教育の質向上:新しいカリキュラム導入、国際教育の強化、アクティブラーニングの推進など
- 研究力の強化:特定の研究分野への注力、産学連携の推進、研究設備の拡充など
- 社会貢献:地域連携の強化、リカレント教育の実施、ボランティア活動の推進など
- 財務基盤の強化:寄付金獲得の推進、施設整備、経営の効率化など
- 学生支援の充実:キャリア支援の強化、メンタルヘルスサポート、奨学金制度の拡充など
- 国際化の推進:留学生の受け入れ・派遣、海外大学との連携強化など
といった具体的な目標や施策が明記されています。
これらを読み解くことで、大学が今、何に力を入れているのか、どんな課題を解決しようとしているのかが手に取るようにわかります。この「大学が求めていること」と、あなたの「貢献できること」を繋げることが、刺さる自己PRの鍵となります。
大学の中期計画・長期計画の具体的な探し方
探し方はとてもシンプルです。ほとんどの大学は、公式サイトでこれらの計画を公開しています。
- 大学の公式サイトにアクセスする。
- サイト内の「大学案内」「大学紹介」「情報公開」「理念・ビジョン」「IR情報」といったメニューを探す。
- 特に「情報公開」のセクションには、国の機関としての透明性を求められるため、必ずと言っていいほど掲載されています。
- 上記メニューの中から、「中期目標・中期計画」「長期ビジョン」「グランドデザイン」「将来構想」といったキーワードを探す。
- PDFファイルなどで公開されていることが多いので、ダウンロードして熟読する。
もし見つけにくい場合は、Google検索で「[大学名] 中期計画」や「[大学名] 長期ビジョン」と入力してみるのも有効です。
主要大学の中期計画・長期計画リンク集
参考までに、いくつかの主要大学の計画が公開されている可能性のあるページリンクを掲載します。これらを参考に、応募する大学の計画を探してみてくださいね。
- 東京大学:https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/about/organization/plan.html
- 京都大学:https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/about/mission/mid-term-plan
- 早稲田大学:https://www.waseda.jp/top/about/organization/aim (Waseda Vision 150などの情報)
- 慶應義塾大学:https://www.keio.ac.jp/ja/about/learn-more/data/ (情報公開 – 中期計画のセクションに情報あり)
- 大阪大学:https://www.osaka-u.ac.jp/ja/university/governance/mid-term-plan
- 東北大学:https://www.tohoku.ac.jp/japanese/about/organization/vision/
- 九州大学:https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/university/about/overview/plan/
- 筑波大学:https://www.tsukuba.ac.jp/about/overview/plan/
- 神戸大学:https://www.kobe-u.ac.jp/about/outline/target/
- 同志社大学:https://www.doshisha.ac.jp/information/outline/doshisha_vision.html (同志社ビジョン)
- 立命館大学:https://www.ritsumei.ac.jp/path/plan/ (立命館憲章・教学目標など)
ステップ2:あなた自身の経験・志向を棚卸しする
次に、あなた自身の経験と、「大学職員として、こんなことしたい!」という想いを深く掘り下げていきましょう。
自己PRの「裏付け」となるあなたの「なぜ」を考える
「この大学の魅力or目指している方向は何?」 「自分は大学職員としてどう貢献できる?」
このような問いにハッキリ答えられることこそが、説得力のある自己PRの土台になります。ただ「安定してるから」「残業少ないから」といった理由だけでは、面接官の心には響きません。
- 「なぜ教育機関なの?」:あなたのこれまでの人生や価値観の中で、教育や学生支援に興味を持ったきっかけはありますか?
- 「なぜこの大学なの?」:応募する大学のどんなところが魅力的でしたか?研究分野、立地、学生さんの雰囲気、地域との関わり方など、具体的に話せるようにしましょう。
このように「なぜ」を深く考えることで、あなたの志望動機に厚みが増して、自己PRが単なるスキル並べではなく、あなた自身の熱意を伝えるメッセージになるのです。
営業経験から得たスキルを「大学」の言葉に翻訳する
営業職で培ったスキルは、本当にたくさんありますよね。しかし、それらを「大学」という場所でどう活かせるかを具体的に示すのが非常に重要です。
例えば、こんな風に言い換えられますよ。
営業でのスキル(元の言葉) | 大学で活かせる能力(大学の言葉に翻訳) |
---|---|
新規顧客開拓力 | 入学志願者の獲得に向けた広報戦略の立案・実行力 |
目標達成への計画性・実行力 | 大学の教育目標達成に向けた施策推進力 |
ヒアリング力 | 学生や教員のニーズを把握し、サポート体制を構築する力 |
多部署との連携・調整力 | 学内各部署との連携を通じた業務効率化、円滑なプロジェクト推進力 |
ね?営業職で当たり前だった言葉を、大学職員の仕事内容や大学が求める人物像に合わせて「翻訳」することで、面接官は「この人なら大学でこんな風に活躍してくれそうだな」と具体的にイメージしてくれるようになるんですよ。
ステップ3:「大学の方向性」と「あなたの経験・志向」を繋ぎ合わせる!
ステップ1で調べた大学の「未来の姿」と、ステップ2で棚卸しした「あなた自身の経験・志向」を、いよいよ結びつけます。
僕の失敗談と成功談:面接官に刺さる自己PRとは
ここでは、僕自身の具体的な経験を元に、面接官に刺さる自己PRのポイントをお伝えしますね。
失敗談:職種研究不足で「専門外」をアピールしてしまったケース
ある面接でのこと。当時の僕は大学職員の転職ブログを読んでいて、「外部資金獲得(科研費や寄付など)が大事!」と書かれているのを目にしたんです。そこで、それを鵜呑みにして、自己PRで「営業経験を活かして外部資金獲得に貢献したいです!」とアピールしてしまいました。
しかし、面接官からは「科研費はリサーチアドミニストレーターという専門職がやっていて、今のあなたには少し難しいのでは?」と指摘されてしまったんです。「リサーチ?アドミニストレーター?」と、当時の僕は職種について全く分かっていなかったため、呆然としました。営業経験が活かせるイメージも全く持てず、当時の僕には全然合わないアピールだったのです。
この失敗から学んだのは、応募先の大学の具体的な業務内容や、それに携わる職種の専門性をきちんと理解していなかったこと、そして自分の営業経験がその業務にどう活きるのかという具体的なイメージが足りていなかったことでした。
成功談:営業経験を「入試広報強化」に直結させた会心の自己PR
失敗を踏まえ、次の面接では、「大学の未来」と「僕自身の経験」を徹底的に結びつけることに全力を注ぎました。特に意識したのは、大学が力を入れている重点事業に対して、僕がどう貢献できるかを具体的に語れるまで深く考え抜くことでしたね。
ある大学の面接では、その大学が中期計画で「地域に根差した魅力的な大学として、入学者数を安定的に確保する」という目標を掲げているのを把握していました。具体的には、高大連携を強化して、高校との結びつきをより一層強めることが語られていたので、僕はそこを僕自身の営業経験と結びつけて話しました。
僕の会心の自己PR(面接で話したこと)
「貴学の中期計画を拝見し、『地域に根差した魅力的な大学としての入学者数安定確保』という目標に強く共感いたしました。特に、高大連携の強化を通じた高校との結びつきを深めるという貴学の方針に、私の営業経験が貢献できると確信しております。前職の個人営業では、顧客の潜在ニーズを掘り起こし、競合他社との差別化を図りながら、営業活動を行ってまいりました。この経験から培った『相手の立場に立ったヒアリング力』と『課題解決に向けた提案力』、そして『目標達成への計画性・実行力』こそが、貴学の入試広報強化に貢献できると思います。」
「具体的には、高校訪問においては、単なる資料配布に留まらず、高校の教育方針や先生方が抱える課題を事前に把握し、貴学がいかにその課題を解決できるかを、営業経験で培った提案力を通じて示していきたいと考えております。生徒の皆さんの進路選択はもちろんですが、高校の先生方が目指す教育目標達成に貴学がどう貢献できるかを具体的に提示することで、より強固な信頼関係を築けると考えております。また、オープンキャンパスにおいても、参加者の疑問や不安を先回りして解消するような、参加者目線での企画立案・運営を通じて、受験生の『入学したい!』という意欲を最大限に引き出すことに貢献したいと考えております。」
この自己PRを面接で話した際に際、当時の事務局長から「まさに私がやりたいと考えていたことだ!」と言われました。
正直、「だって中期計画に書いてあるんだもん」と思いましたけどね(笑)。
でも、この反応は、単に「営業ができます」と言うだけではなく、大学が今まさに力を入れている「入試広報」という分野で、僕のスキルが具体的にどう貢献できて、それが大学の目指す未来にどう繋がるのかをハッキリ語れたからだと思います。そもそも事業計画は、事務局長や学長といった理事が、大学の将来を考えてつくっているものだから、彼らが考えている戦略に合致する自己PRは、非常に印象に残るはずなんですよ。
まとめ:自己PRは「貢献イメージ」で勝負が決まる!
大学職員への転職における自己PRは、ただ過去の経験を羅列するだけではありません。
自己PR作成の重要ポイント
大学職員への転職で「刺さる自己PR」を作成するためには、以下のポイントを意識することが重要です。
- 大学の「未来の姿」を理解する: 応募先の大学が発表している中期計画や長期計画を熟読し、大学が目指す方向性や重点施策を把握しましょう。
- 自身の経験を「大学の言葉」に翻訳する: 営業経験で培ったスキル(例:課題解決能力、調整力、コミュニケーション能力、目標達成への計画性・実行力)を、大学の業務にどう活かせるか具体的に言い換えましょう。
- 「貢献イメージ」を明確に伝える: あなたのスキルが、応募大学の目標達成にどう具体的に貢献できるのかを明確に示し、面接官に「この人こそ大学に必要な人材だ」と思わせるストーリーを語ることが成功の鍵です。特に、大学の重点事業に自身の経験を結びつけてアピールしましょう。
このガイドが、あなたの大学職員への転職を成功させる一助となれば嬉しいです。自信を持って、あなたの強みをアピールしてくださいね!
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